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エモさん歩

構造物とか自然とか空間を愛でる。そんなお散歩♪

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近代建築を如何に残すか

色々あって、千葉市内をうろうろと歩いていると、





んん!?バブル感が漂うポストモダン建築を発見!
青山にある国連大学本部を思わせる外観ですね。


んんん???





良く見ると、建物の下部に何やら古そうな建物が組み込まれているではないか!?
うーん、景観至上主義者の人が見たら、近代建築にけしからん!と怒りだしそうな光景ですね。





こちらの建物は千葉市中央区役所と千葉市美術館が入居する施設ですが、
元々あった旧川崎銀行千葉支店の建物を覆い込むようにして建てられています。





建物内部はホールとして残されているそうですが、柱が多く利用しにくい作りという印象を受けました。





天井には天窓がついており、そこから見える風景は青空ではなく新設された建物の一部というのが面白い光景でした。


こちらの建物の様な保存方法は「さや堂方式」というそうで、東大工学部2号館などでも見られますが、
あまり高評価を受けていない保存方法の気がします。
個人的には近代建築は出来るだけ残って欲しい。という思いを持っていますが、土地の高度利用という点ではそのまま残すことは難しいなと思います。

さや堂方式は多くの批判があるように景観を著しく損ねる恐れがありますが、
一方でメリットとしては近代建築の内部をそのまま残せることが挙げられます。
だからこそ、こちらの建物のように柱が多い構造なのにホールとして利用している現状にもったいなさを感じました。
柱が多くても困らない、カフェやレストランなどに用途変更して、せっかくの近代建築をもっと活用して欲しいですね。


■訪れた場所
千葉市中央区役所(千葉県千葉市)



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旧市街地、佐倉

子どもの頃、世界遺産の本を読みながら"旧市街地"って言葉に浪漫を感じていました。
しかし日本は京都をはじめ多くの歴史ある土地においても、旧市街地というものは見られません。
確かに"ある一区画"に歴史的街並みが残っていることはありますが、必ず景観問題とセットで語らざるを得ないような極めて狭い空間しか残っていません。

しかし今回訪れた千葉県佐倉には旧市街地と呼びたくなる広いエリアが残っていました。
というのも「主に戦後以降に宅地化された地域」と「昔からある地域」が丘の下と上とで明確に分かれているからです。
もちろん丘の上の地域には電線が張り巡らされた現代日本的風景が広がっていますが、位置関係により旧市街地感が演出されています。





緑に覆われた小高い丘がかつて佐倉城を中心に城下町として栄えた地域です。





急な坂を登り、旧市街地に入っていきます。





電柱と電線が残念ですが、道路に面して築かれた土塁や生垣がある武家屋敷通りがあります。





武家屋敷と言っても、下総国の田舎武士の屋敷なので質素で農家っぽい雰囲気があります。


続いては観光協会の人が最近売り出し中と言っていたスポットです。







「サムライの古道」と呼ばれる竹林を通り抜ける坂です。
にょきりと生える竹を見ると、何だか心も落ち着く、確かに素敵な場所でした。


では旧市街地の中心的な場所である佐倉城は現在どうなっているかと言うと、







空堀などの遺構は残っているものの、本丸跡は広々とした芝生の公園として整備されています。

また丘の上も大部分が宅地化されてはいますが、古い建物もたくさん見ることが出来ます。




蔵を持つ民家




順天堂記念館
西洋医学による治療と同時に医学教育が行われ、順天堂大学の起源になっているそうです。




佐倉高校記念館
桜とかけたのかピンク色をしている洋風建築の校舎




旧川崎銀行佐倉支店
現在は奥に見える佐倉市立美術館の玄関ホールとして利用されています。


世界遺産に登録されている様な純粋な旧市街地ではありませんが、崖によって分断された"旧市街地"的空間でした。


■訪れた場所
佐倉旧市街地区(千葉県佐倉市)




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水郷の街、佐原


この日は佐原を訪れました。
場所は千葉と茨城の境目あたりにあります。





こちらは江戸時代を代表する散歩人、伊能忠敬が暮らしていたことでも知られています。
そして水郷の街として確固たる地位を築きながらも、"小江戸"を名乗ってしまう軸がぶれている場所でもあります。






佐原の町並み

確かに日本建築が立ち並んでいますが、佐原の魅力はこれだけに留まりません。
もちろん全国的に知られている伊能忠敬旧宅や水辺の風景も素敵です。


しかしもっと推したいのが、明治以降の建物たちです。




レンガ造りの銀行




擬洋風建築




洋風な民家

明治から昭和まで様々な建築スタイルの建物が見られます。

そして古い建物の活かし方も面白いです。





なんと銀行だった建物が蕎麦屋として活用されています。

また町家をリノベーションしたお店も多くあります。







特に2枚目の建物は奥の庭には洋風な民家や土蔵を模した画廊があり、
古くからある建物が佐原の個性として根付いていることを実感します。





基本的に昔風の建物を真似た建物を素直に受け入れることが出来ないのですが、
その土地の特徴を捉えられていれば、良い物に感じられますね。

なによりも伊能忠敬記念館の建物はコンクリートで出来た町家風の建物です。







裏側の格子戸をすべてコンクリで表現しきった光景は圧巻でした。


以上のように、佐原はひねくれ者の僕でも楽しめる一流観光地だと思います。
しかし、佐原の観光エリアと佐原駅は徒歩で15分くらい離れていて、
観光エリアまでの町並みは残念ながら一流とは言えない、寂れた風景です。





テナントがごっそり抜けた建物やシャッターが閉まったままの建物。

今の僕には
「なんとかならないのかな?」
と小さな声でつぶやくのがやっとです。


■訪れた場所
佐原の町並み(千葉県香取市)



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深海魚に会う、食べる。

国立科学博物館の深海展に影響されて、
深海魚のメッカ沼津港に行ってきました。





さっそく沼津港深海水族館へ。





出オチぎみにいきなりダイオウグソクムシが出てきました。
これを楽しみに行ったのに、最初にいたのは少し残念でした。





オウムガイ。


しかし進んでいくと、ダイオウグソクムシの赤ちゃんが!





8/25生まれの、生まれたてホヤホヤ!(訪れたのは9月初旬です)
おお、赤ちゃんとか産むんだ!とかいう意味不明な感想です。

そして水族館の2階に上がると急にコンセプトがブレブレになり始めます。

ベースキャンプと題したゾーンで、シーラカンスの現地調査をした場所の光景を再現したそうです。

ということで、深海と一切関係ないカエルやオオゲジなどの虫…。
お客さんたちが悲鳴を上げていました。

極めつけが、マダガスカルオオゴキブリ。





下側からもぐって、360度ゴキブリという地獄絵図を体感することができます。
新手の拷問ですね。


さてさて、気を取り直して港八十三番地という駿河湾グルメを味わえるお店が立ち並ぶエリアへ赴きます。
(というか、深海水族館自体も同じエリア内にあります)


まず最初に食べたのは深海魚丼(お店はDONどこ丼さん)





何だかよく分からない深海魚が揚げてあったり、刺身だったりします。
味は、うーん普通…。姿揚げのせいで、口の中でイガイガします。

続いては深海魚バーガー(お店は沼津バーガーさん)





深海魚の白身フライのバーガーです。
ソースが美味しかったです。でも白身魚ってほとんど味しないじゃないですか。


といった感じで、沼津港は深海魚を楽しめる場所になっています。


ところで沼津港とJR沼津駅は2kmほどなので帰りは歩いてみました。
が、観光地である沼津港に比べて何となく寂れた空気が漂っていました。





駅前のこちらは最近まで西武百貨店があったそうですが、
撤退して解体されるそうです。
されには左側の旧本館は今後の利用計画も立っていないそうです。

しかしここ以外では再開発されている場所もあるようでしたから、
衰退へと一直線ではないみたいですが、地方の元気のなさを少しだけ感じました。

普段東京にいるときはあまり気づかないことなので、
これからは地方も歩いてみようと思いました。



■訪れた場所
沼津深海水族館/港八十三番地(静岡県沼津市)




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都内の男坂女坂巡り~湯島編~

今回は合格祈願で一度はお世話になっているかもしれない湯島天神です。






男坂

なんか写真が悪いですね。
そんなに急な坂ではなかったので、悠々駆け登れました。





ただ段の間隔が均等ではないので、足元には気を付けてくださいね。





さて数年ぶりの境内。
受験シーズンではないので閑散としていて、
「こんな場所だったか??」
と思ってしまいました。






女坂

こちらは非常にゆったりとした階段です。
登りやすくて、今のところ1番"女坂"らしい場所だと思います。


また湯島天神には"夫婦坂"なる場所もあります。
ということで、老夫婦と共に。






■訪れた場所
湯島天神(文京区湯島)




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自己紹介:
構造物とか自然とか空間を愛でるお散歩/みなさんの「外出したい」という気持ちを喚起したい/都内を中心にブラブラ散歩している大学生です。

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