忍者ブログ

エモさん歩

構造物とか自然とか空間を愛でる。そんなお散歩♪

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

景観について考える。

言葉の意味というのは時代と共に変化していくものです。
そのように言葉が転じることは仕方がないことですが、その反面で意味が軽くなるだけというのでは残念で悲しむべきことでしょう。


という書き出しで始めて見ましたが、今回は景観のお話です。
景観も言葉のように時代と共に変化していくものだと思います。
なので景観が変わることは仕方がないことですが、元の風景の良さが失われてしまうのは残念なことだと思います。
では風景の良さや美しさとは、なんでしょうか?

まず見て頂きたいのこちらの街並み。





小江戸と呼ばれる風景に、電柱や電線は相応しくない。
という思いから電線の地中化がなされたのでしょう。

このように電柱電線は景観を壊す悪者という見方が多くなされます。





ではこちらの風景はどうでしょうか。
個人的には昭和の雰囲気を残したこの街並みに、電線電柱はとてもマッチしていると思います。
酔っぱらったおっちゃんが、電柱で立ち小便。良くも悪くもそんな光景が目に浮かびます。


さて景観問題で良く話題に上る日本橋はどうでしょうか?





明治期に建造された橋の上を首都高が通る。
多くの人は、美しくないと言います。
確かに、空が奪われ、日光が遮られ、川の水は濁り、と環境へのマイナスの影響はあります。
それゆえ、首都高を撤去すべきという意見も多く聞かれます。

ここで見方を変えてみましょう。
世の中には高速道路、ジャンクションなどの土木技術に美を見い出す人は多く存在しています。

例えばこんな光景。





土木技術が高さや、何線もの高速道路が重なり合ってできる人工の構造物が持つ美。

その見方で日本橋をもう一度見てみると、橋や河川の上にさらに道路が走る光景。
「首都高の混雑緩和のために、こちらの高速道路を2重構造にしてはどうだろうか?そのことでさらに美しい風景になるのではないか?」
そんな意見も聞こえてくるでしょう。

現状でも日本橋の真上の首都高には装飾があり、日本橋へのリスペクトは感じられます。





つまり、景観の良し悪しの基準なんて相対的で、かつ個々人の意見によって大きく左右されてしまいます。
ヨーロッパの変わらない風景に憧れを抱く人も多いかと思いますが、
日本には「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」という言葉があります。

景観も、またかくのごとし。
変わり続ける東京の風景を味わうのもまた散歩の楽しみだと思います。

拍手[0回]

PR

この記事へのコメント

Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
管理人のみ閲覧できます
 

カレンダー

03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30

プロフィール

HN:
emo3
性別:
男性
自己紹介:
構造物とか自然とか空間を愛でるお散歩/みなさんの「外出したい」という気持ちを喚起したい/都内を中心にブラブラ散歩している大学生です。

ブログ内検索

カウンター

facebookページ

Copyright ©  -- エモさん歩 --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Photo by momo111 / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]